冷え性には漢方

出産や更年期などホルモンのバランスが崩れやすい女性は、冷え性の方が多いですよね。冷え性の原因にはホルモンのバランスが崩れる事が原因になる場合もありますし、貧血、自律神経の失調なども冷え性につながります。たかが冷え性、とあなどってはいけません。足腰を冷やすことで、婦人系の病気だけでなく神経痛や関節痛、膀胱炎などいろいろな病気や疾病を引き起こす原因にもなりかねません。若い女性は特に寒い季節でもミニスカートをはいたりして足腰を冷やしていますが、実はあれは万病を手招きしているような行動で、健康にとってはまったく良くない行動なのです。

　とはいえ、すでに冷え性で何とか改善したい、という方には漢方がお勧めです。冷え性が起きやすい体の部位によって必要な漢方薬も変わってきますから、注意が必要です。体全体が冷える冷え性には、基礎代謝を高める漢方が必要です。腰や下肢が冷えるタイプの冷え性は女性に多いのですが、血行が悪い状態のこのタイプには、下半身を温める漢方が効果があります。

病気が原因の場合も

冷え性は単に血行が悪かったり自律神経が失調している事だけが原因ではなく、アレルギーなどが原因で体が冷える場合もありますし、子宮筋腫や腰痛を持っている方は、体の内側から体のひえを招いているケースも少なくありません。漢方薬を上手に組み合わせる事で、病気の改善に努めるとともに、体の代謝を高めて体を温めるような処置をすることも大切です。

　冷えにとって効果があるとされる漢方には、人参湯や大黄牡丹皮湯、苓姜朮甘湯などがありますが、漢方を処方している医者などの指示を仰ぐようにしてください。

冷えは体の防衛反応

「寒がり」の人は結構いますが、寒がりだからと言って冷え性とは限りませんし、自分が冷え性と思っていても冷え性でない場合もあります。逆に、いつも布団を跳ね除けて寝ているから自分は冷え性ではないと思っていても実は冷え性だったり、なかなか自覚しにくいのも冷え性の特徴ですね。冷え性かなと感じたら医師に相談してみるのも良いでしょうし、定期的に健康診断を受けて常に体の健康状態を把握しておく事も大切です。

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