開咬の手術
開咬の手術について解説。開咬とは、奥歯が噛みあっているのに、前歯が噛みあっていない状態をいいます。歯科の治療としては、手術と矯正・インプラントによる治療があります。放置しておくと起こる歯の影響・特徴や横顔・保険治療の適用など詳しく説明
開咬の手術について解説
開咬は、奥歯の噛みあわせが出来ているのに前歯の上下の間に隙間が出来て、うまく噛みあわない状態をいいます。特徴としては、“うまく口を閉じることができない”などがあります。原因としては、「遺伝的なもの」と「環境的なもの」があります。遺伝的なものには、顎などの形状遺伝があります。
また環境的なものには、幼児期の指しゃぶりや舌癖などの習癖、鼻疾病による口呼吸などがあります。開咬を放置しておくと、a,奥歯を失いやすい(開咬の方には、ものを噛む時、どうしても前歯を使わず奥歯で噛んでしまう傾向があり、奥歯の負担が増してしまう)b,発音がしにくいc,症状の悪化(上下の隙間に舌を入れて発音するため上下の隙間を余計に広げてしまう)d,歯周病になり易い(口が閉じにくいため、口の中が乾燥しやすく歯周病になりやすい)など様々な病状につながります。これらを防ぐ為、多くの方は歯科矯正医で手術と矯正・インプラントの治療などの治療を行います。
まずは、手術と矯正の両方行う治療について解説。開咬の手術前に、矯正治療を行います。おおむね上の歯と下の歯が噛みあうように治療します。(1年近くの手術前矯正が必要のようです。)手術前治療が完了したら、下あごの骨を切断し上の歯とかみ合うように下あごの骨を固定する手術を行います。(1ヶ月以上の入院が必要です)手術が完了したら、きちんとかみ合うように矯正治療を行います。(手術後矯正に1年近く保守移行を計画します。)
これらの歯科矯正の手術によって、骨格のバランスが改善された横顔と、安定した歯並びで、美しい口元が得られます。
開咬の手術は、保険治療は適用される?
開咬の手術には、健康保険は適用されません。(開咬以外の一般の矯正治療も含む)しかし、顎変形症や口唇裂・口蓋裂などの治療には健康保険が適用されます。その他の適用される例として、上下の骨格のズレが大きすぎて噛みあわせが不正になった状態で、反対咬合、開咬、顔面のゆがみなどが症状としてあらわれ、歯の移動と外科手術を組み合わせて対処。このように健康保険での治療が受けられる場合もあるので、歯科医での相談することをお勧めします。
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