分散投資と集中投資について

投資のスタイルは、分散投資と集中投資に分類する事ができます。どちらの投資スタイルのほうがメリットが大きいのでしょうか。

分散投資とは、一つの銘柄などに集中的に投資を行う事で起きるリスクを回避するために、複数の銘柄などに投資を行う方法です。分散投資を行うと、たとえ投資している銘柄のうち一つの銘柄が価格暴落した場合にも、全財産を失ってしまう、という悲劇を避けることができます。

しかし、分散投資には、デメリットもあります。分散投資のデメリットを分かりやすく説明するためには、「アルバイト」と「フルタイム」の仕事を比較すると理解しやすいようです。複数のアルバイトをいくつも掛け持ちして仕事をするよりも、フルタイムで、一日の労働時間を長くしたほうが、全体的にみた収入額は大きい場合が多いものです。しかし、アルバイトでは、複数のアルバイト先に出かけるために、移動時間などもかかりますし、疲れ方も激しい場合などもあり、全体的には、なんとなく効率が悪いような感じもします。

投資でも同じことが言えます。 集中投資の場合には、一つか二つの銘柄に対して、まとまった金額を投資しますから、価格が少し変動すると、手にする利益もまとまった額になります。また、取引を行うごとに課される手数料なども、少ない銘柄なら手数料が課せられる回数も少ないため、手数料の面でも節約する事ができる事になります。

どちらが良いのか

分散投資と集中投資、どちらを推奨するかは、ケースバイケースで決める事が大切です。例えば、長期間の投資を行う場合には、分散投資よりも集中投資のほうがメリットが大きいかもしれませんね。しかし、例えば80歳ぐらいの年齢で投資を行う場合には、リスクを高くしてまで大きな利益を得る必要性が少ないので、分散投資のほうが適しているといえるでしょう。

分散投資と行う場合にも、集中投資を行う場合にも、どの銘柄を選択するかによってリスクが大きくなったり小さくなったりします。銘柄の選択もとても大切ですね。

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