生命保険の格付けについて

企業やサービスなどに対する格付け機関はいろいろありますが、そういった機関による生命保険会社の格付けがネットで公開されているのはご存知ですか？

　アメリカではスタンダード＆プアーズなどが格付け機関としては有名ですが、日本でも生命保険格付協会という格付け機関によって日本で営業しているほぼ全ての生命保険会社が格付けをされています。生命保険会社の何を基準にして格付をしているのかといえば、資金力や事業環境など、大手の保険会社かそうでないか、といった会社の規模や歴史とはあまり関係ないようです。スタンダード＆プアーズによる格付ランクナンバーワンAAAはただ１社だけ。マニュライフ生命保険です。その後、プルデンシャル保険やアメリカンファミリー保険などの外資系保険会社がずらりと続き、日本の４大生保は、なんとBBだったりBBB-だったり、かなり驚きの結果です。

BBB-は、資金力はとりあえずはあるけれども、事業環境が悪いとあっという間に影響を受ける、といった不安定要因が影響しているようです。保険金不払いなど数々の事件を懲りずに繰り返している生命保険会社ですから、なんとなくうなづけるような・・・・。

また、日本で営業している保険会社の中で最下位の格付をゲットしたのは朝日生命保険。BB+という格付ですが、これは｢資金的にかなり限界｣が来ているのだそうです。これから浅い生命保険の保険加入をしようと考えている方は、自分なりのリサーチをしてから加入することをおススメします。もちろん、格付が上だから必ず安心できるものでもありませんし、格付が下だから保険会社として信用できない、というわけでもありませんが、会社の経営状態を比較評価している一つの方法だと考えるとよいかもしれませんね。

生命保険の格付の目的

生命保険の格付は、どの生命保険会社と取引しようかと考えた時に、会社の信頼性や安定性などを見るために用いることができます。銀行などもこういった格付を重く捉えていて、格付の悪い企業とは取引しない銀行もあるほどです。私達が生命保険の契約をする時も、格付の結果を考えたら、大手だからといって安心はできませんね。毎月の保険料が少し高くても安心して取引ができる保険会社、毎月の保険料は安いけれど保険給付金を受けることができるかわからないリスクを負っている保険会社、あなたならどちらを選びますか？

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