先物取引ってどういう意味?

いろいろ怖い話が聞こえてくる先物取引ですが、先物取引をはじめようと考えている方はあらかじめ先物取引の取引方法や仕組みなどをしっかり理解してから先物取引を始めることが大切です。

 先物取引の意味を知るためには、まず基本的な株式市場の原理を理解する必要があります。例えば、みかん1キロを50円で購入するとします。このみかんが来年に1キロ100円になれば利益が50円、また、みかんが1キロ20円に値が下がってしまったら、30円の損失になります。株式市場では、現在の株価に対して取引をおこなうので、損失を出す場合にも株を売却する場合には「損をする」と分かっていて取引することになります。

先物取引では、取り扱う商品が農作物が多く、取引をする段階では価格が確定していません。豊作になるのか凶作になるのかも不明な状態の中で、将来を見越す先見の明をもって「来年には価格が上がるであろう」ことを予想して先物取引をするため、かなりのリスクを伴います。また、先物取引ではあらかじめ一定金額の保証金を入れる必要があり、先物取引で損失を出した場合には、その保証金で相殺、それでも足りない場合には一括清算を要求される場合がほとんどなので、損失額によっては大金持ちでも破産に転落、という可能性も秘めています。

先物取引は儲かる?

先物取引はギャンブル性の高い取引なので、初心者にはあまりおススメできません。証券会社の中には、こういったリスクを説明することなしに「簡単に儲けることができる」などと甘い言葉で先物取引に誘い込む営業方法をする証券会社もありますが、株のプロでもあまり手を出したがらないのが先物取引。私の家系は金融に関わる職業についている家系で、株のブローカーをしている祖父と叔父、証券会社に勤めている従兄弟、個人投資家の父、など株には親しみがありますが、みな口をそろえて「先物は怖いからやめたほうがよい」と先物取引に関してはネガティブな意見。私自身があまり株には興味がありませんから、先物なんて言語道断なのですが、先物取引で儲けようと思っている方はもう一度よく先物取引のリスクや仕組みを理解した上で行うことをおススメします。

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