黒夢【J-ROCK DVD 名盤ガイド】〜LIVE AT 新宿LOFT

■収録曲
1.FAKE STAR
2.DRIVE
3.NEEDLESS
4.MIND BREAKER
5.CAN'T SEE YARD
6.DISTRACTION
7.ROCK'N ROLL
8.BARTER
9.C.Y.HEAD
10.BAD SPEED PLAY
11."カマキリ" 1997 BURST VERSION
12."SICK" 1997 BURST VERSION
13.SUCK ME!
14.Like A Angel

 

マジ凄いです、この新宿ロフトでのライブは! もうこの一言に尽きるでしょう・・・。黒夢メジャー5枚目のアルバム「DRUG TREATMENT」を引っ提げて行われた全国ツアーが、「1997 kuroyume tour "many SEX Years" VOL.2 Many SEX DRUG TREATMENT」です。全国各地で黒夢のパンク旋風が巻き起こりましたね。そして黒夢はこのアルバムを期にもう完全にビジュアル系からは脱皮してしまったんですよ。つまり攻撃的で危ないロックバンドに完全変貌を遂げたのです!! 清春、遂にイッちゃいました!!

 

そしてツアーファイナルが10月22日日本武道館でしたが、そのライブの直後に行われたのがこの「1997.10.31 LIVE AT 新宿LOFT」なんですよ。武道館の興奮を引きずったファン達が多数訪れたのでしょう、館内は終始異常過ぎるほどの興奮状態!! なんせ間近で黒夢メンバーを見られるんですからね〜。しかもこのロフトライブは全て暴れるために用意されたとでも言えるような楽曲の数々!! 「興奮の坩堝」とはまさにこのことでしょう。

 

ではなぜ黒夢がこの小さなライブハウス「新宿ロフト」でライブを行ったのでしょう? その理由は「新宿ロフト」という場所が黒夢の原点であり、またロッカーとしての「コダワリ」があったからです。ロフトというライブハウスは黒夢だけではなく全国のロックバンド達の「聖地」でもあるんですよ。ボウイやブルーハーツなどのビッグバンド達全てが、この新宿ロフトを通過してきたんですよね。まさにロフトはストリート系ロックバンド達の「故郷」なのです。

 

もちろんオレもロックバンド時代、新宿ロフトでライブやってましたよ! 初めてそのステージに立った時は本当に感動したな〜。実はここデモテープ審査から超厳しいんですよ。ちょっとやそっとじゃ合格しないんですよね。なんせここは全国のバンドマン達の憧れの地でもありますから、競争率が凄く激しくなっているんです。厳しいテープ審査に合格して、厳しいオーディションライブに合格して、そして初めてレギュラー出演できるという難関さ。当時のアマチュアバンド達は全てロフトに出ることを目標にしていたと言っても過言ではありません。当時ロフト出演がプロへのパスポートのような感覚だったかな? まあプロへの第一関門といったところでしょうね。

 

ロフトの楽屋の壁を見た時も感動しましたよ。なんせビッグバンド達が昔書き残した落書き(バンド名)が、所狭しと壁全面に存在しているんですからね〜。もちろんオレがやっていたバンドの名前も、マジックで超でっかく書いてきましたよ、しかも誰も書いてない天井にw

 

でも残念なことに、この老舗ライブハウスは取り壊されてしまって現在存在してないんですよね。無くなったのはちょうど黒夢がロフトでやった後の98年か99年だったと思います。まあその後ロフトは別の場所に移転して営業を再開しましたが、あの旧新宿ロフトのステージがもうないと思うとホント寂しいですね・・・。

 

おっと、そろそろDVDの方に戻りましょうか! この黒夢新宿ロフトライブを支えるメンバーはなんと、ドラムがソウル透、ギターが長谷川浩だけなんですよ。今まで曲にきらびやかな色を添えていた「キーボード」の音色はもうそこにはありません。ギター、ベース、ドラムというシンプルなバンド編成によって作り出される「荒々しい音」だけがそこにあるのです。「BARTER」だけはシンセサウンドが付かないとかなり厳しいんですが、このライブでは強引にスリーピースで演奏していますよ。まったく別の曲のようになっていますが、これを聴くだけでもこのビデオを見る価値があると思います。

 

にかくこのライブは「過激」がノンストップで繰り広げられている問答無用の壮絶なライブです。途中停電で音が出なくなり場内も真っ暗!! このハプニングを清春はどう対処したのでしょうか? もちろんそれはこのDVDを見た人だけがわかります。伝説の旧ロフトでの黒夢最後のステージをこの目に焼き付けようぜ!!