布袋寅泰【J-ROCK DVD 名盤ガイド】〜GUITARHYTHM

■収録曲
1.LEGEND OF FUTURE
2.C'MON EVERYBODY
3.GLORIOUS DAYS
4.MATERIALS
5.DANCING WITH THE MOONLIGHT
6.WIND BLOWS INSIDE OF EYES
7.WAITING FOR YOU
8.STRANGE VOICE
9.CLIMB
10.GUITARHYTHM
11.A DAY IN AUTUMN

 

このクリップ集「GUITARHYTHM」は、今や日本を代表するスーパーギタリストとなった布袋寅泰の1989年に発売された記念すべきソロファーストビデオのDVD再発版です。同名のCDアルバム全収録曲を映像化するという、当時としては前代未聞とも言うべき強力なコンセプトの上に制作された作品です。 しかも全曲それぞれに表現手法が異なる、凝り凝った映像作品となつていますね。3D処理を施したスタジオライブやアニメと実写の合成作品など多彩です。なかでも布袋そっくりの粘土人形が活躍する「マテリアル」は傑作ですよw

 

「GUITARHYTHM」という作品自体はCD、ビデオ、ライブと3つの手法で表現されたものですが、中でもこのビデオは一番アーティスティックな作品だと感じます。全てに於いて芸術性が高いですね。

 

そういえば当時布袋初ソロライブを見に行こうとピアに電話したら、即日ソールドアウトで凄く残念だったことを思い出すな〜。でも後に当時日曜12時からやっていたお昼の音楽番組「HITS」で、その公演の模様をたっぷり1 時間放送してくたれたので嬉しかったですね♪ これがまたカッコ良かったんだな〜。元「一風堂」の土屋まさみとのギターバトルは見物でしたよ!

 

この「GUITARHYTHM」制作に携わったメンバーもライブと同様で凄い顔ぶれです。ギターが上記の土屋氏にキーボードは元PINKのホッピー神山でしょ、あと元ボウイのお馴染み松井恒松に、ドラムは元ルースターズの池畑が参加しているんですからね〜。これはスゴイ!と唸りたくなるようなメンバーばかりですよね。池畑のパワフルなドラミングで作り出されるビート感は、布袋「GUITARHYTHM」の屋台骨をしっかりと支えています!

 

この作品の音楽的方向性はコンピューターとロックギターの融合でしょう。デジタルロックがまだ出現していない80年代にリリースされた作品なので、当時のインパクトは絶大でしたよ。こんなのありか!?と驚きましたね。音楽誌などでは日本のジグジグスパトニックと評されていました。

 

ではボウイ解散直後に発表された想像を絶する画期的サウンドを、凝りに凝った映像と共にごゆっくりとお楽しみください!! 布袋寅泰の才能の凄さが垣間見られます。。。