電気グルーブ【J-ROCK DVD 名盤ガイド】

■収録曲
1.Nothing Gonna Change
2.Flashback Disco
3.Polynasia
4.Anna〜letmein letmeout〜
5.ピエール瀧の体操30 歳
6.フラッシュバックJ-pop カウントダウン
7.Polynasia 〜VJ Edit〜

電気グルーヴによる「Nothing Gonna Change」「Flashback Disco」、石野卓球ソロ名義の「Polynasia」「Anna〜letmein letmeout〜」、そしてピエール瀧の幻のおみやげビデオ「ピエール瀧の体操30歳」など、個性的なメンバーによる個性的な映像を集めたビデオクリップ集です。とにかくコミカル! 電グルの持ち味をこれでもかとブッ放していますよ! 「Flashback Disco」もヒットしましたよね〜。

この電気グルーヴは1997 年リリースの「Shangri-La」で大ヒットを飛ばし、一躍日本でその名を轟かせましたが、実はそれ以前からドイツ等でCD が発売されるほどの人気ぶりで「テクノ界」ではかなり名の通った存在だったのですぞ! 電気グルーブのメジャーデビューは1991年2月1日で、これがなんと小室哲也率いる「TMN」とのカップリングによるデビューシングル「RHYTHM RED BEAT BLACK」だったのだ!! しかもこの曲がオリコン初登場第2 位を記録!!

しかし発売当時は小室哲也の「TMN」という名だけが異様に目立っていたような気がしますねw まぁ電気グルーブはまだド新人だったのでこれはしょうがないでしょう。一方のTMN が爆発的人気を獲得していた時代ですから。

電気グルーブは1989 年4 月にボーカル&シンセの石野卓球と、ボーカル&パフォーマンスのピエール瀧を中心に結成されました。当時のメンバーは他にも高橋0777、耳夫、DJ・K 太、 吉沢という不定期参加の人達もいましたが、あくまでも中心となっていたのは石野と瀧の二人です。そして翌年の1990 年6 月28 日にインディーズ・レーベル「SSE」から、アルバム「662 BPM by DG」をリリースし新宿ロフトでレコ発! このライヴからCMJK が新たに加入し、メジャーデビュー時のメンバーが揃ったわけですね。ちなみに前出の高橋0777、耳夫、DJ・K 太、 吉沢はデビュー前までに全て、自主脱退&強制脱退となってしまいましたw

そしてCMJK もメジャーデビュー後の1991年6月6日に脱退してしまい、直後に正式メンバーとして砂原(マリン)が電気グルーブに加わりました。ちなみにCMJK は後に元M-age のメンバーと新ユニット「コンフュージョン」を結成し人気を集めましたね。ここで石野、瀧、砂原という電気グルーブが長年に渡って活動するメンバーが揃ったわけです。(その後マリンが脱退してしまったのは残念でしかたがない。。。)

まぁブレイクは「Shangri-La」リリースの1997年頃なんですが、この頃は中心的メンバーの石野卓球自身もソロアルバム発売や、DJとしてヨーロッパ最大の屋内レイヴ「MAYDAY」に日本人として初めて出演を果たしたりと、石野、瀧、砂原の電グル史上最強3人編成でノリにノッていた時期ですね。

その後も国内海外問わず電気グルーブは、日本テクノ界の第一人者として積極的にCDリリースやライブを行ってきました。途中砂原マリンの脱退が痛かったですけど、それにもめげず石野と瀧の二人で素晴らしいテクノサウンドを作り続けているのはこのDVDを見れば聴けば一発で分かるでしょう!

電気グルーブはコミカルな歌詞とコミカルなステージングが人気を呼んでいたわけなのですが、音楽の方はというと、これがかなりマジメに取り組んでいるんですよね〜。ボーカルで笑い取っていますが、サウンドはバリバリの王道テクノをやっていますよ!キックの音一つとっても、かなりこだわって作り込んでいます。TR909、TR808、TB303の定番マシーンを中心に、サンプラー、シンセなどを多数使って電気グルーブ・サウンドを作り上げていると思われます。

電グル・サウンドはハード・フロアをかなり熱くさせるのではないでしょうか! 海外でも高く評価されていますよ、歌詞とサウンドのギャップがトンデモなく激しいんだけどねwそんな電気グルーブのハイパーなダンスサウンドで、今夜は朝まで同じアホなら踊らにゃ損!! 損!!