二作目『SCAnation』からぶりにリリースされたこの作品。前作は周りの人間の意見として、1曲、1曲として考えた時はいい曲があるものの、アルバム1枚のトータル的な流れとしては何か物足りなさや、1曲、1曲のノリの起伏が大きい為に流しでは聴きにくいと感じると言う者が多かったように思える。
自身の考えも同様なものだったが、Scafullkingはこの今作品で見事にやってくれた。離れてかけていたファンを『Scafull』WORLDに引き戻し、かつ新規にファンを獲得したのではないかと思える作品となっている。1曲、1曲の良さはもちろんのこと、全体的な流れは格段に聴きやすいものとして仕上がっている。それは作品名からも感じられるように思われる。
これは、自身の勝手な推察になるのだが、前作品名を和訳的に考えて『SCA民族』として解釈し、今作品名は『SCA部門』及び、ちょっと変な日本語だが『SCA部類』として解釈するとしよう。民族とは「同じ文化を共有し、様態をひとつにする人間集団」という意味合いを持つらしい。一方部門、部類という言葉の意味合いは「種類によって分けること。区分、分別したもの」であるそうだ。
このように単語で判断すると、「いち民族」から「いち部類」という大きな形態へ進化というか、変化をとげている。
その作品名の変化は彼らの音楽観の変化と必ずしも繋がっていないのかもしれないが、前述に示したように、大きな形態の変化、それは偏りのない聴きやすさや、今まで以上に単純で明快になったScafullkingから僕達へのアドバイスという形となっていると自身は思うのだが、結果的に、その変化は多くの人に受け入れられる作品となった。
堅苦しい説明になってしまったが、要は聴く人、聴く人が「いいね、コレ」と思える聴きやすさ、心地よさ、爽快感がふんだんに盛り込まれた作品、どんなテンションの時にでも聴ける作品こそが『SCAtegory』なのである。
まずふんわりとした1曲目『SAVE YOU LOVE』のイントロで『Scafull』WORLDに引き込まれていく。そしていきなり『Scafull』SHOWが始まる。アップテンポな2、4、5、7、8曲目で爽快感をもらい、詞に目を通せば元気や勇気を与えてもらえる。3、6曲目の詞はでちょっと切ない感じにさせられるが、そんな詞の内容でも曲としては落ち込ませられる観はまったくない。
11曲目『WE ARE THE WORLD』なんてジョン・レノンの『Imagine』に匹敵するぐらいの名曲なんじゃないかと自身は思わされ、感動する。そして、ゆったりとした12曲目『NOOKI-GARA』によって『Scafull』SHOWは幕を降ろす。
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