またもうひとつのRED HOT CHILI
PEPPERS(以下レッチリ)が出現したと思わされた。今作品は前作と比べ音楽的に大きな変化があったとは感じにくいかもしれない。が逆にいえば変化をしない人間なんていない。
表現する音が変化していなかったとしても、その音を表現している人は変化している。時が経てば信条が変わらなくても、顔にシワの一本も増えるし、歳をとっても若者のような肉体を保っていたとしても、若かりし頃とまったく同じ考え方と保っているとは考えにくい。
何か大事なものを得ようとすれば、何かを失ってしまうであろう。変化や時の流れっていうのは多分そんなもので、変化の場面に人が直面した時、人は悩み、考える。そして変化をこなした後に良くも悪くも人は成長する。
とかく今回のレッチリはすごく成長したように思えた。それも自身にとっては良き成長であると。彼らにとってモンスターヒットとなった前作『CALIFORNICATION』から何を想い、悩み、考えたのかはわからないが、答えはコレ。“実に心に響く” 彼らが以前持ち合わせた「やんちゃさ」は徐々に確かに影をひそめてしまったかもしれないから、過去のレッチリらしさを求めている人ならば少々物足りないと感じられるかもしれない。
さらに、大半の人が思い描いているであろう彼らのイメージから連想すると、今作品は“弱さ”みたいなものを一番感じやすい作品である様に受け取れた。
その弱さは軟弱という意味を含んでいるものではなく、“弱さから垣間見えるあたたかさ” を含んでいるように思えた。そう、それはあたかも親友や恋人にに自分をさらけだしているかのような。えも知れぬ人に弱さをなかなか曝け出せないのが世の中なのに、彼らは曝け出してきた。
“強がって、いきがって、無茶やって生きてはきたけど、結構皆と変わらない弱さも持ち合わせている人間だよ” 的な、彼ら独特の表現方法を含んだ今作品はより彼らを身近に感じさせた。だからこそ彼らの奏でた音や発せられた声は“心に響い”たのだろうか。自身は歌っている歌詞がわからなくとも、あの、胸の奥がグッとつかまれる感覚を体験した。
〜written by 音楽ライターToy 〜
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