ピンストライプスターフルーツ・アーティストレビュー |
自分にとって、知人のバンドを『好き』という分野で書く事は非常に難しい。『知人である』という関係性が邪魔をして、プラス要素ばかりを書き並べてしまいそうだからだ。周りに音楽活動をしている人間は多いが、よほど好みでない場合を除き、大抵は受け入れてしまう傾向がある。つまり、今まではなかなか『ファン』と断言出来るアーティストには出逢えていなかった。 が、今回ばかりは違った。 長い前置きで申し訳ないが、すべては今から紹介するバンドへの熱をお伝えする為、もう少しお付き合いを(笑) 『ピンストライプスターフルーツ』 最初は名前を覚えるだけでも面倒くさく感じていたが、今じゃ『ぴんすた』なんて愛称ですっかりファンぶりをアピールしている始末。しかしそこは『音楽好き』故のファンであり、けして容姿が素晴らしいバンドではない(笑)どこにでもいるような青年3人組。 現在の音楽シーンでよく耳にする『エモ系(エモーショナル系)』にカテゴライズされるのだろうか。UKロックやグランジが作曲者の土壌となっている。スリーピースとは思えない迫力の音圧に、ふわりと彩を添えるボーカルのファルセット。『声』というより音楽の1つ、流れる空気の1つとしての存在。 観ている側の印象は『聴かされている』ではなく『独自世界を魅せている、包み込まれている』ような感じだ。『音楽をやっている以上、個人的な気持ちや思いを音に乗せている部分はあるが、強いメッセージを訴えかけている訳ではない』というのはメンバー談。確かに。 そんな彼らの歌詞はどんなものか。根暗な子が潜み、文学的に語っているような後ろ向き具合。『真剣に生きることは不細工で格好悪い。でもそんな不細工で格好悪い様子こそがリアルで美しい』と彼らは言う。歌詞、曲、演奏、すべてが目の前で表現された瞬間、カラダの中で燃え上がるなにかを感じられずには居られなくなる。この体感、まだ未体験の皆さんにぜひ味わって頂きたい。 〜written by 音楽ライター 〜 ・原稿依頼は→メール このページでは当店の「音楽ライター(の卵)募集!!」にて応募してくださったみなさんのライブレポ、レコメンド、ライナー等をお届けします。様々なジャンルのCD・アーティストについて音楽ライター達が本音で書いていますよ♪ ※現在、音楽ライターの卵募集は終了しております、ご応募されたみなさんありがとうございました! →アーティストレコメンドTOPへ戻る ◆アーティスト・レコメンド掲載アーティスト&音楽ライターメニュー |
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