彼らが、彼らの曲があまりにも好き過ぎて、何からどう書いていいのかわからない。でも、どうしても私の言葉でレミオロメンを伝えたい・・・!!
出会いは2003年。実は他のアーティスト見たさで行った、大阪野外音楽堂でのFM802主催ライブ「NEW
BREEZE」。そこで、初めてレミオロメンを知った。帰ってからもずっと響いていたのは「雨上がり」。何一つ飾っていない、等身大過ぎる気がして鳥肌の立った彼らの姿とその曲。その時はまだ発売されていなかった。唯一発売されていたミニアルバム「フェスタ」を手に取った・・・その日から、レミオロメンの曲を聴かない日はない。
作詞作曲を手掛ける藤巻亮太の歌詞は、におい立つ。季節、生活、空気、心の動き。それを日本語だけで丁寧に、時に刺々しく等身大に、歌い上げる。日本語が、日本語の曲がこんなにもいいもんだって、「フェスタ」聴いて気付かされた。「ビールとプリン」を題材に名曲にしてしまう。こんなロックアーティストは他にいない。歌詞を読んでいるだけで風景は広がって、曲を聴くと感情が素直になる。3ピースだということを感じさせない、その曲ごとにちゃんと温度のある楽曲、しっかりしたサウンド。レミオロメンの曲には、表情と体温がある。本当に、等身大なのだ。アルバム「フェスタ」は、必死にもがいていて生々しい曲が目立つ。1stアルバム「朝顔」は、それがさらに深く、濃くなっている。3人だけで、3人それぞれ、必死に何かを求めてもがいていたんだと思う。そんな3人の息づかいがすごく伝わってくる両アルバムだ。
人としても、アーティストとしても、変化を素直に受け入れた。そんな変化を感じられる2ndアルバム「ether」は、レミオロメンにとって、変化していくことに確実な自信を持てたであろう2005年3月9日の武道館ライブと同日に発売された。「朝顔」とは、かなり違った温度で作られている。それはやはり、小林武史をプロデューサーに迎え入れたことが大きかったと思う。キーボードの皆川真人がサポートとして加わり、バックにオーケストラを取り入れ、その楽曲は果てなく温かく広がり、レミオロメンの曲が一気に多くの人の耳に届くようになった。しかしレミオロメンの等身大さは少しもブレず、健在だ。変わらない不安や葛藤、新たなそれらと戦いながら、模索しながら確実にその根は深く、幹は太くなって、希望に満ち溢れていることがわかる。そんなこのアルバムに収録されている「3月9日」は、3人だけで仕上げた楽曲のひとつ。名曲であり、私の人生歌である。年老いても、ずっとこんな風に生きていきたい・・・本当に、本当に温かくて素敵な曲だ。
ドラマ「1リットルの涙」の挿入歌「粉雪」のヒットで、レミオロメンはさらに変化していく。凍える冬の街に出れば、あちこちで聴こえてきた。「粉雪」と何度も叫ぶこの曲は、想う気持ちが真っ直ぐ過ぎて、心が痛むぐらいだった。街中に流れて、レミオロメンの浸透率はさらに加速していった。ただ「粉雪」のカップリング「No
Border」に英語が頻繁に使われていたことが、勝手ながら私としてはかなりショックだった。楽曲やサウンド面でもこれからさらに広く開いて変わっていくことを、本人たちが一番楽しみにしているレミオロメン。でも歌詞だけはカップリングも日本語を貫いてほしいと思うのは、私の身勝手な、密かな願い、である。
「粉雪」に続く2か月連続リリース第2弾の「蒼の世界」は、常に自分の内側を逃げることなく見つめてきた藤巻亮太、レミオロメンだからこそ、堂々とそして爽やかに歌える曲である。どんなに知名度が上がっても、どんなに状況が変わっても、変わることのない等身大の素直なレミオロメンが居ることを、証明してくれた曲でもあると思う。
そして2006年2月にリリースされた「太陽の下」。この穏やかな気持ちは何なんだろ・・・。この曲を2月16日のNHKホールで行われた「UNDER
THE
SUNライブ」で初めて聴いた帰り道、言葉はなく、ただただ体中に、心いっぱいに込み上げる温かさを噛みしめることしかできなかった。この曲を世界中で流したら、もっと温かいものが広がっていくのに・・・そう真剣に思った、そんな曲だ。
これからレミオロメンの曲は、さらに多くの人の心に届くだろう。それをまた素直に感じて、さらにレミオロメンは変化していくだろう。そんな素直な彼らだから大好きなのだ。私はすごく楽しみだ。これからもずっと、レミオロメンの曲と共に歩んで、生きたい。
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