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もはや伝説とも言えるナンバーガールの解散から約1年、フロントマンであり中心人物であった向井秀徳から早くも届けられた新作は、やはりバンドという形から発信された。
再出発一発目となったこの作品は、それにふさわしい衝動と生々しさが同居した作品になっている。ナンバーガールの最終作『NUN-HEAVY-METARICK』でもすでに垣間見えていたHIPHOPからの影響も、向井さんの中でうまく消化され自分の物にしつつあるし、リズムの変態ぶりから特異の言葉遊びに到ってはさらに磨きがかかったようだ。新しい発見といえば、BCHなどに見られる曲展開にユーモアが加わったところである。ナンバーガール時には特に見られなかった変調、変転が繰り返される曲構成。これらが一切の聞き手を無視し、あくまで向井さんの基準により怒涛の如く押し寄せる。
そして特筆すべきは向井さんの言葉。以前は<少女>という媒体を使いストーリーに乗せていたが、今回は<おれ>から直接的に投げかけられる。いやむしろ一方的に畳み掛けられると言った方がいいだろう。異常とも言える語数がはみ出してもなおも発せられるのだから。これはもう新しい形の演説だ。
向井さんの頭の中で鳴らされた音がそのままの形で収められたこの作品。ゆえに決して聞きやすいとは言えないかもしれない。しかし一度だけでも受け入れてしまえば、体は彼らの音と言葉に乗せられ勝手に揺れてしまう。それはもう気持ちよーく。
〜written by 音楽ライター前田 翔吾
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