YKZ『sonic temple』CDレビュー


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文字どおり音速でキレのあるサウンドとインパクト抜群のリリックが脳を揺らす。最近のミクスチャーといえば『RAGE AGAINST THE MACHINE』や『LIMP BIZKIT』などが代表的に挙げられるが、これらのサウンドは重いと感じて、聴きにくいと思っている人にはぜひ彼等、YKZの世界を体験してもらいたい。

YKZ、元YAKUZAKICK(ヤクザキック)として1stAlbumを出した後改名。しかし、1st同様に彼等のヒップホップとロックがクロスオーバーするミクスチャー精神は衰えることはなく、さらにスキルを増しての2ndを送り出してきた。1stに収録されていた「TIGERSHARK」や「YKG 9」は題名の他に、歌詞などに手が加えられ、「ONE SHOT」、「THEME OF YKZ pt.4」へと変化をし、彼等の成長ぶりのうかかがえる1つの曲となっている。

この曲でどのような変化が如実に表れているかというと、サウンドとリリックの一体感が抜群によくなっており、T.OGAWA(Vo)のRhymeが音の中をすり抜けながらリスナーの耳へ届いてくる。また、゛メチャクチャラップ俺は超得意"というように彼の排出するリリックは面白おかしく、ダサカッコイイ。1曲1曲でも衝撃的で、キレのあるパンチを充分に喰らわされる。

また、アルバムの曲の流れをボクシングの試合にたとえるなら最初の3曲「TRIPLESET」、「BLOW TIGHT」、「ONE SHOT」でテンプルにパンチを喰らい、4曲目「BEATRONICS」は違う衝撃、そうボディブローのような一撃を喰らわせられてしまい、耐えるまもなくダウン。5曲目の「VOYAGE」では意識が朦朧としているような世界を体験させられてしまう。それに耐え、立ち上がるも6、7曲目「FLOWRIDE」、「THEME OF YKZ pt.4」というワン・ツーパンチをまともに喰らい、2度目のダウンを喫せられ、ノックアウト。

8曲目の「REMINISCENCE」は、まるで完全に打ちのめされてしまった自分に捧げられている鎮魂歌のような雰囲気で試合は幕を閉じるといった感じだ。

とにかく1曲1曲を聴いてYKZの放つパンチを1発1発ずつ喰らうのも良し。また、YKZとボクシングの試合を疑似体験するも良しといった作品である。

〜written by 音楽ライター Toy
執筆依頼に関して


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