ザ・リバティーンズ・アーティストレビュー


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ザ・リバティーンズ。カール・バラーとピータ・ドハーティー。こんなにまで美しい音楽を演るロッカー達が21世紀にいるだろうか。喧嘩、麻薬、ロックンロール。ロックミュージックを愛する人間がロックミュージックに求めていたものが彼らのセカンド、「リバティーンズ革命」にあふれている。このセカンドは最悪の状況下でレコーディングされた。

ボーカリスト兼ギターリスト、ピーターの薬物中毒のためだ。レコーディングを放棄するピーター、それを必死に引き止めるカール。「今、このアルバムを聞き返すのはあまりにもつらい。」とカールは語る。こうして完成したアルバムは、良質の音楽を好む者なら悲鳴を上げてしまうような演奏のみで構成されている。こんなアルバムが発売されることをよくレコード会社が許したものだ。でも、これでいいのだ。「美しい」からだ。

音質だとか演奏力なんかまったく関係なしに美しくかっこいい。特に一曲目、「can't stand me now」。演奏はお世辞にもうまいとは言いがたい。しかし、聴く者のすべてを優しく包み込んでしまうようなメロディーと歌声はよけいなギミックをも超越し、我々に語りかけてくる。カールとピーターにはロックが持つ危うさがあるのだと思う。

その危うさが爆発した瞬間、このアルバムのような美しさが生まれるのだろう。完成されたクラシック音楽のような。そしてリスナーはそれを求めている。じゃなきゃこんな、ぎりぎり成り立っているような演奏が支持されるわけない。これでいいのだ。彼らのセカンドは正しい。そして、最高に「ロック」である。

〜written by 音楽ライター金成拓真
執筆依頼に関して


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