★Mr.Children「シフクノオト」アルバムレビュー
→音楽無料ダウンロードサイト
◆欲を言えば前作のほうがよかった
前作「IT'S A WONDERFUL
WORLD」から2年ぶり、ベスト盤後2枚目となるアルバムが発表されました。思えばミスチルってすごいですよね。この今のご時世になっても人気を博し、シングルを出せば50万、アルバムを出せばミリオンに到達する実力の持ち主なんですから。一昔前と今の決定的な違いはこういったミスチルみたいなアーティストが減ったことなんですよね。つまり、新曲を出せば例え落ち目であってもそれなりの数が売れるという中堅アーティストがいなくなったことです。あのB'zでさえも、もはやシングルを出してもさっぱり売れやしない、そんな時代に変わらず売り続ける彼らはすごいですよ。
前置きが長くなりましたが内容に移りたいと思います。そんなすごい彼ら、このアルバムも今現在唯一と言っていいくらいのビッグタイトルとなりました。その曲目もやはりビッグでかつ、確実性の光るものが多いです。誰が聞いても楽しめ、過去のファンも満足させる、そんな芸当をこなしていると言えるでしょうか。記憶に新しい名曲「掌」や、ブランクの追い風を受けてすさまじいロングヒットとなった「HERO」、間違った音のないいい曲「Any」。もちろん全部大ヒット作。これらのシングル曲は確実に大衆の心をつかみ、さらに人気曲「PADDLE」「タガタメ」などでまわりをかためられちゃえば、ビッグタイトルという名に名盤の箔がつき、こうなるわけですね。
さてそんなアルバムに文句をつけるとはなんたることだ!となっちゃいますけど、欠点を指摘したいと思います。全体を聞いて思ったことなんですが、やっぱり前作の方が名盤だったかなということ。すごい欲を言ってるのは百も承知なんですけど、僕はそう思います。ミスチルのアルバムには共通の構成点があり…まずそれはどんなものかと言うと、まず1曲目にプロローグ的な曲が来て(「言わせてみてぇもんだ」)、2曲目にアルバム曲のイチオシ曲(「PADDLE」)、またはシングルなどが登場(「掌」「くるみ」)、中間にシングル曲を入れつつ(「Any」)、最後の方に名アルバム曲を投入(「タガタメ」)、そしてシメ曲(「HERO」)というパターンが多いです。今作もそれにのっとっていると言えますが、その1曲1曲に少しパワーダウンを感じますね。やっぱり前作だったら「蘇生」の方がいい曲だったかな、とか思います。まあそれでも緩急の使い方なんか天才的で、これは相当いいアルバムなわけで。これは欲ですね、欲。
個人的お好み曲はやっぱり「PADDLE」「花言葉」あたりですかね。「HERO」のc/wだった「空風の帰り道」なんかもすさまじい曲だと思います。
なんだかとても長くなりましたが、名盤には間違いないです。
〜written by 音楽ライターどらごん
→執筆依頼に関して
★☆★☆★☆★☆★☆
着歌着メロ取り放題帝国
☆★☆★☆★☆★☆★
↓着歌メロ最新音楽情報↓
ココにカラメでメルマガ登録♪
Copyright(c)
ザ音楽レビュー[ケータイサイト]