石原慎一アーティストレビュー【本音】

★石原慎一アーティストレビュー

石原慎一は、アニメ・特撮ファンには「重甲ビーファイター」や「仮面ライダーアギト」などのアニメ・特撮系の主題歌の歌い手として知られている。とはいえ、一般的にはさほど有名ではない。彼の活動はスタジオや舞台俳優としてが中心ということもあって、彼名義のCDは、アニメ・特撮以外ではほとんど見かける機会はないだろう。

　だからこそレビューしたいと思う。多くの人に知ってもらいたいと思う。

　石原慎一というアーティストの特徴を最も的確に表したキャッチコピーがあるので、それを紹介したい。1992年にリリースされたセカンドアルバム「POSITIVE GROOVER」の帯に書かれているものだ。

「声に抱かれたい」

　そう、これぞ大人の男の色香とでも言おうか、クールダンディーを具現する低音のボーカルは、まさに抱かれたくなるような不思議な色っぽさを持っているのだ。

　もちろんそれだけでなく、ジャンルを問わない幅広い表現のボーカルも彼は持っている。個人的には「ドラゴンボールZヒット曲集」というアニメのボーカルアルバムに収録されている、各種の『悪役の歌』がFavoriteである。ものすごく悪い内容の詞なのだが、これが驚くほどハマッている。魅せられるとはこのことだ。

　ここしばらくは彼名義のオリジナルアルバムがリリースされておらず、「すぐCDショップに行って新作を買って聞いてみてくれ」と言えないのが残念である。だが、中古CDショップで彼の名前を見かけたら、ぜひとも手に取ってほしい。

～written by　音楽ライターシルフル
→執筆依頼に関して

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