HI STANDARD 『MAKING THE ROAD』アルバムレビュー


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唐突だが、MONGOL800がAlbum『MESSAGE』でインディーズ流通としてはモンスター記録ともなる100万枚のセールスを記録した。200万枚にも手が届くのではないかという勢いである。同バンドは自身の周りではインディーズロック界の新御三家のひとつと称して期待感を大いに持っていたが、ここまで凄いことになるとは予想だにしなかったのが事実だ。

 さて、新御三家という単語があるということはもちろん御三家と自身の周りで称されていた一世代前のバンドが存在している。そのひとつがこのHI STANDARD(以下ハイスタ) であり、“AIR JAM”というようなどデカい野外ロックイベントを成功させてきたバンドである。

そして、何よりインディーズレーベルという派手に宣伝を飛ばさない、口コミ流通という方法で世間に存在と、その存在価値の大きさを知らしめた開拓者的バンドであり、前述のMONGOL800がリリースを大きく伸ばせれるという道(環境)を作ったバンドではないかと自身は思っている。

 その『道』に引っ掛けてではないが、Akira Tsuneoka(Ds)、Ken Yokoyama(G&Vo)、Akihiro Nanba(Vo&B)のスリーピースからなる彼らの通算4枚目となるAlbum、『MAKING THE ROAD』の紹介をさせていただこうと思う。今作品が発表されたのは'99年。これ以後、Single『Love is battlefield』が'00年に1枚発表されたものの、現在('02年)は活動休止中であるという彼ら。

 どの曲もハイスタらしい曲で構成されている。何気に切ないラブソングやコミカルな曲はもちろん盛り込まれているが、“シャイではあるが、前向きな男の子の気持ちの代弁”ともいえる曲がたくさん盛り込まれていると自身は思う。

ひとえにハイスタのメンバーが今も持ち合わせているであろう“少年魂”のせいであろうか。その歌詞に込めた想いは“大人”としての意見ではなく、“近所のお兄ちゃん”のアドバイスであるかのように伝わってくる。落ち着く雰囲気のものはあるものの、決して気分が落ちることのないサウンドと背中を押し上げてくれる彼らのメッセージは、聴いている人の中にある心のモヤモヤした曇り空を打ち消し、目標となる道しるべの星を僕らが見つけやすいようにしてくれる。

彼らは言っている。「人は宝物を追い求めているときにこそ栄光を見つける事ができるんだろう」 だからこの作品を聴きながら自分をもう一度見つめなおしてみては。そして、“Stay Gold” いつまでも金ピカのままでいられるような自分を探すきっかけにしてみては。

〜written by 音楽ライター 〜Toy
執筆依頼に関して


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