★Fey(フェイ)「Faltan
Lunas」アルバムレビュー
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Fey(フェイ)のアルバム「Faltan
Lunas」が8月にリリースされた。このアルバムはアレハンドロ・サンスやファンゴリアなどを手がけたCarlos
Jean(カルロス・ジーン)プロデュースということで注目されており、発売から1か月でゴールドディスクに認定されている。
「Aqui
Estoy」は最初のシングルカット作品である。2002年の復帰以後、彼女の基本的なスタイルはとにかくダンサブルな音楽である。この曲もその例外ではなく、リズミカルなアップテンポのダンスミュージックだ。一方で、歌詞を読むと単にノリノリでないことも分かる。
主人公は「あなたが眠っている間に、耳元で苦しみを囁きたい」と歌いはじめる。なぜならば「2人の間の気詰まりはひどくなるだろう」と考えるからである。しばしば「あなたから去らなければいけない」と考えるのだが…歌は続く。
「また私はここにいる / 思いとは正反対に /
自分がどこにいるかも分からずに」そして彼女は自分に問いかけるのだ。「私はここに残るの?
それとも立ち去るの?
多分、明日は…」こうして、このアップテンポな音楽の印象が違って聞こえてくる。
加えて、線の細い華奢な彼女のダンスや歌声はパワフルというより、しなやかだ。フェイはちょっと悩める女心をダンサブルに、そしてしなやかに歌い上げてくれるのである。踊らずにはいられない、でもちょっと切ないダンスミュージックといえるであろう。
〜written by 音楽ライター山田ベニート
→執筆依頼に関して
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