★カート・コバーン・アーティストレビュー
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グランジの神様と言えば、誰もの口から彼の名が正しい答え、世の常博として出てくる。
カートコバーン。彼に関する、書籍、論文は多く発表され、これからの彼に関する文章は全て剽窃とされるかもしれない。しかし、それは逆に自分の思いを自由に何でも述べることが出来るというメリットを与えてくれた。
彼の残した功績、伝説についてを知りたいのであれば本屋に走ってほしい。僕なんかよりよっぽど美しい文面で、グランジの世界に陶酔できるはずだ。僕が書きたいのはイチカートファンとしての個人的な想いの募りである。
独断と偏見に満ちた、なんとも赤子のような文章になるかも知れないがどうか付き合って欲しい。出来れば優雅にハーブティなんぞを飲むのではなく、サランラップを巻いて冷蔵庫に入れた、炭酸の抜けたコーラが望ましい。それこそがロックだ。
さて、序章はこれまでとして本章に移りたい。
まず僕が彼に1番聞きたいことは、「あの名曲の誕生秘話を聞かせてください」や「どんな人生を歩んできたのですか」などという世に流布されつくした質問ではなくもっと単純明快な事だ。
解りやすく言えば「体はどこから洗いますか」や「朝起きてまずすることは」などといった、人を形成している根っこの部分である。特に僕のような超凡人型の人間から言わせると、彼のような特殊な人間の脳構造を理解できるわけもなく、ただただ哀愁の風に吹かれるしかなくなってしまう。
そうではなく、より近く、より低い位置での本質を見抜いていきたい。
個人的な感想として、カートは別段飛びぬけた人間でもなく、ましてや伝説上の生き物でもない。
ただの一人の人間である。
ロックを愛し、ギターを愛し、叫ぶ事をその愛情表現とする。
彼の中心にグサリと立てられていた支柱は、そこらへんにいるバンド少年と何ら変わりは無い。
では何故、彼は人々から崇拝されてきたのか。
それは勿論彼の歌声、暴力的で直情型で、そこはかとなく柔らかな歌詞、クリスとデイブとの絶妙なグルーヴ感、疾走感、聴後感などであるが、全世界に直下型大地震を彷彿させるような震撼を与えるまでのものだったのか?
そうではない。・・・・いや、そうかも知れない。
いやいやいや、そんな事を言ったらここでこの文章はフィナーレを迎えてしまう。
僕はまだカーテンコールの準備をしていない。
まあ、なんにせよ個人的に思うのはやはりメディアパワーだと思う。
高いビルの階段を友達と笑いながら1段ずつ登っていた彼は突如として、エレベータに乗せられ神速の如きスピードで一気に最上階に連れて行かれた。
そのエレベーターのボタンを押したのは紛れもなくメディアである。
そして何の疲労もなく屋上まで登ってしまった彼を待っていたのは、充実感でも満足感でもなく、心にぽっかりと穴が空いてしまう様な虚無感だった。
そしてかれはもう一度0に戻って自分の体で、足で、こけそうになったらその両手で体を支えながら登りきることを決意した。
そして彼は屋上から飛び降りた。猟銃で自分の頭を撃った。
その時、彼の頭には銃弾の他にも何かが過ぎったはずだ。
それは彼にしかわからない。今生きている人たちが何と言おうとそれは虚構の世界でしかない。
彼の死後も、ニルヴァーナは世界に根強く棲み付いていて、人々の生活に溶け込んでいる。
僕は彼と話したいことが沢山在る。
「体はどこから洗いますか」
「朝起きたらまず何をしますか」
「おもらししたことありますか」
「お酒でも飲みませんか」
「最後に頭を過ぎった人の顔は笑っていましたか」
〜written by 音楽ライターdaimajinn2006
→執筆依頼に関して
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