アーティスト/スターリン
タイトル/絶賛解散中
解散ライブのメンバーは遠藤ミチロウ(VOCAL)、ONO(GUITARS)、イヌイ・ジュン(DRUMS)、ヒゴ・ヒロシ(BASS)の4人。(ちなみにミチロウとイヌイの仲間割れが原因で第一次スタリーンは解散してしまいました) サイケデリックとパンクと暗黒を(笑)融合させたかのような、スターリン独特のサウンドをブッ放しています!! 歌詞もまた痛いんだよね〜。
とにかくいろいろと過激なライブを行った遠藤ミチロウですが、彼は全てを計算尽くでやっていたと思いますね。分かりやすく言えばスターリン自体の表現活動を、全てアートとして捉えていたのではないでしょうか。。。
そうなんです、スターリンは「暴力のアート(芸術)」なのです。遠藤ミチロウは凄く頭の良い人でしょう。なんせ大学まで出ていますからね。そしてスターリンで売れていた頃はもう30歳だったのですから、若者の暴力衝動とはまったく違う感覚で活動を行っていたはず。
日本中のパンクスをあれだけ熱狂させたのですから、遠藤ミチロウの「芸術家」としての才能は計り知れないものがありますね。
スターリンの音楽的方向性は「初期パンク」と「サイケデリック」ですね。荒々しい初期パンクサウンドもスターリンの売りでしたが、ドロドロしたサイケデリック・サウンドも聴きごたえがあります。闇と混沌を余すところなく表現していて、音楽的レベルはかなり高いですね。
またスターリンのバンド自体の方向性はというと、それはもちろん「パンク」なのですが、イギリスの反体制パンク思想というよりは日本の「学生運動」に近いものがありますね。スターリンは80年代に生き残った「学生運動」だったのかもしれません。遠藤ミチロウ自身も拡声器持ったりで、完全にそのイメージで行ってましたからねぇ。
このスターリン解散ライブDVDは石井聰互監督による作品なのですが、石井聰互監督の映画「爆裂都市」をご覧になったことあるでしょうか? 凄く危ないカルト映画ですよ〜w 近未来(?)のスラムが舞台だったかな? まるでマッドマックスか「北斗の拳」のような世界w これにスターリンも出演したわけですよ。他に町田町蔵やロッカーズなんかも出演していますよ!
今となっては伝説的な名作となっていますね。この映画「爆裂都市」には裏話があって、撮影前に出演をスターリンでいくかアナーキーでいくか監督が迷ったらしいんですね。結局はスターリンに決定したわけなのですが、こうなると納得がいかないのがアナーキーの方(苦笑) 映画の打ち上げにアナーキーの仲野茂が殴り込んだらしいですよ(笑) 彼ならやりかねん。。。
まぁいろいろありましたがスターリンは惜しくも1985年に解散してしまいました。理由は遠藤ミチロウとドラムとの不仲が原因だったらしいですね。ミチロウはスターリンをもっと続けたかったそうです。まぁそれがその後の「ビデオスターリン」結成に結びついて行くんですけどね。
そしてとにかくスターリンはメンバーチェンジが激しかったですよね。ブランキー・ジェット・シティの中村達也や、元ニッキー&ウォリアーズ、現スタークラブのケイゴなんかもスターリンの元メンバーでしたからね! ウイラードのジュンも一時スターリンでギターを弾いてましたから。
では日本パンク史に残る伝説のバンド「スターリン」をぜひその目で確かめてください。間違いなく頭が爆裂します!!
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