アーティスト/黒夢
タイトル/ライブアット新宿ロフト
黒夢メジャー5枚目のアルバム「DRUG
TREATMENT」を引っ提げて行われた全国ツアーが、「1997 kuroyume tour
"many SEX Years" VOL.2 Many SEX DRUG
TREATMENT」です。全国各地で黒夢のパンク旋風が巻き起こりましたね。そして黒夢はこのアルバムを期にもう完全にビジュアル系からは脱皮してしまったんですよ。つまり攻撃的で危ないロックバンドに完全変貌を遂げたのです!! 清春、遂にイッちゃいました!!
ではなぜ黒夢がこの小さなライブハウス「新宿ロフト」でライブを行ったのでしょう? その理由は「新宿ロフト」という場所が黒夢の原点であり、またロッカーとしての「コダワリ」があったからです。ロフトというライブハウスは黒夢だけではなく全国のロックバンド達の「聖地」でもあるんですよ。ボウイやブルーハーツなどのビッグバンド達全てが、この新宿ロフトを通過してきたんですよね。まさにロフトはストリート系ロックバンド達の「故郷」なのです。
もちろんオレもロックバンド時代、新宿ロフトでライブやってましたよ! 初めてそのステージに立った時は本当に感動したな〜。実はここデモテープ審査から超厳しいんですよ。ちょっとやそっとじゃ合格しないんですよね。なんせここは全国のバンドマン達の憧れの地でもありますから、競争率が凄く激しくなっているんです。厳しいテープ審査に合格して、厳しいオーディションライブに合格して、そして初めてレギュラー出演できるという難関さ。当時のアマチュアバンド達は全てロフトに出ることを目標にしていたと言っても過言ではありません。当時ロフト出演がプロへのパスポートのような感覚だったかな? まあプロへの第一関門といったところでしょうね。
ロフトの楽屋の壁を見た時も感動しましたよ。なんせビッグバンド達が昔書き残した落書き(バンド名)が、所狭しと壁全面に存在しているんですからね〜。もちろんオレがやっていたバンドの名前も、マジックで超でっかく書いてきましたよ、しかも誰も書いてない天井にw
でも残念なことに、この老舗ライブハウスは取り壊されてしまって現在存在してないんですよね。無くなったのはちょうど黒夢がロフトでやった後の98年か99年だったと思います。まあその後ロフトは別の場所に移転して営業を再開しましたが、あの旧新宿ロフトのステージがもうないと思うとホント寂しいですね・・・。
おっと、そろそろDVDの方に戻りましょうか! この黒夢新宿ロフトライブを支えるメンバーはなんと、ドラムがソウル透、ギターが長谷川浩だけなんですよ。今まで曲にきらびやかな色を添えていた「キーボード」の音色はもうそこにはありません。ギター、ベース、ドラムというシンプルなバンド編成によって作り出される「荒々しい音」だけがそこにあるのです。「BARTER」だけはシンセサウンドが付かないとかなり厳しいんですが、このライブでは強引にスリーピースで演奏していますよ。まったく別の曲のようになっていますが、これを聴くだけでもこのビデオを見る価値があると思います。
にかくこのライブは「過激」がノンストップで繰り広げられている問答無用の壮絶なライブです。途中停電で音が出なくなり場内も真っ暗!! このハプニングを清春はどう対処したのでしょうか? もちろんそれはこのDVDを見た人だけがわかります。
伝説の旧ロフトでの黒夢最後のステージをこの目に焼き付けようぜ!!
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