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SPEED WAS BEST FRIEND 〜LIVE AT HIBIYA-YAON,Tokyo,JAPAN 8th,JULY,1990〜 / ウィラード 


■ビデオ収録曲
1.Stinky Vice
2.Vampire Night
3.Rising Rider Drive
4.Nightmare
5.Highway Man
6.Run "CINDY"Run
7.Trick Star(I Wanna Be Your)
8.Punx Sing A Gloria
9.3 Years
10.Jolly rogers
11.The End


■発売元・日本コロムビア 
■1990年発売 
■収録時間51分 
■定価4,800円 
■種別・ライブビデオ 

◆「SPEED WAS BEST FRIEND / ウィラード」解説 〜

 ウィラードといえば80年代中盤インディーズ・ブームの頃、破竹の勢いで飛び出して来た伝説のバンドですね。ラフィンノーズ、有頂天と並び「インディーズ御三家」とも呼ばれていた知る人ぞ知る超有名バンドなんですよ。とにかくあの頃の勢いは凄かったですよ〜、ホント。インディーズ・ブームの頃のバンド達にはオレも高校時代に初めて聴いてかなり影響受けました。「なんじゃ、これは!? メジャーでやってるバンドなんかより、ぜんぜんカッコイイじゃん! 」とか思いすごい衝撃を受けました(笑) ちょうど1985年前後の頃ですね。とにかくその頃のインディーズ(完全自主制作)のバンド達は、メジャーの商業主義のようなものなんかぜんぜん気にせず、自分達のやりたい音楽を自分達の価値観で心ゆくまで追求し、そしてその音楽を自分達で自主制作したレコードに詰め込んで一部のマニアックなレコード店で発売した・・・・・それがバカみたいに当たったわけです。遂に音楽シーンに「新しい価値観」が誕生したというわけなんですよ。今から考えれば日本音楽史の歴史的な変革の時だったんですよね、この80年代中盤のインディーズ・ブームというのは! 

 そのムーブメントの中核を担ったのがこの「ウイラード」なんです。サウンド的には初期パンク3大バンドの一つ、あの「ダムド」を彷彿とさせるようなハードパンクです。たぶんメンバー自身もかなりダムドに影響受けてますよ〜、オレもパンク好きだから分かりますもん(笑) でもこのウィラードは単にダムドに影響受けているだけではなく、確固たるオリジナリティーを確立していたのです。メロディーはまるで「ウイラード節」とでもいえるような独特のものですね。バンドの方向性もホラーに海賊、山賊(笑)なんかもイメージとして取り入れた、他に類を見ないビジョンでインパクトのあるものとなっています。まぁ初期ウィラードのジュンのステージ衣装なんて、まんま「海賊」でしたからね〜(笑) 白塗りウィラード(魔法使い)メイクもインパクトありました。

 おっと、それではここで「ウィラード」のメンバー紹介とでも行きましょうか! まずソングライターでもありリーダーでもあるボーカルのジュン、ギターのシン、ドラムのキョーヤ(彼のドラムはうまいですよ〜)の3人ががこのビデオ収録ライブでの元からいたオリジナル・メンバーです。それに後から加入した元ロッカーズ(陣内孝典が率いていたバンド)のベース・穴井を加えた4人が、1990年7月8日野音ライブでの時点でのメンバー構成となっています。ちなみにこの穴井さん、化け物みたいな(笑)ベースを弾きますのでベーシストの人は必聴だと思います。うまいですよ〜。あの独特のベース・グルーブの「うねり」は凄いです! まさにプロフェッショナル!!。

 えっとついでにもう一人紹介しておきましょう。それはウィラードのオリジナル・メンバーでもあったベースの「KLAN」です。穴井さんの前のベーシストですね。彼、家庭の事情でウィラードを脱退してしまいましたが、パンクスに似合わぬアイドル系(笑)のルックスで、ウィラード在籍時代は凄く人気がありましたね。ウィラードのバンド人気にかなり貢献していたのではないでしょうかね(笑) カッコ良かったしね! そのオリジナルメンバーのKLAN君ですが、なんとこのビデオの野音ライブにギターで飛び入り参加しているんですよ! 最後出て来たら「オオーッ」という感じ。やはりオレみたいな古くからのウィラード・ファンにとっては、KLANはウィラードに欠かすことのできないメンバーなんです。感激しましたね! 

 そしてここで裏話のひとつでも(笑) このウィラードのギタリスト・シンのことであるのですが、穴井さんがベーシストとして加入後シンは脱退・・・いやクビとなってしまったんですよ(苦笑) まぁそれまでのバンドの楽曲は、ほとんどギターのライン自体をボーカルのジュンが考えていたわけなんです。つまりシンはテクニックはあるが、ギター・フレーズを考えるセンスが弱かったというわけ。だから穴井という凄腕のベーシストがバンドに入ってきたら、他のメンバーはバンドのレベルというものをもっともっと上げたくなったんですよね。だからギタリストのシンには辞めてもらい、以後ジュンがレコーディングでギターを弾き、ライブはサポート・ギタリスト(元デッドエンドの人だったかな?)を使ったわけです。まぁ正式メンバーを探していたんでしょうね。結局しばらく3人でやっていてその後穴井さんが抜けて、ジュンとキョーヤの二人でアルバムを何枚か出しましたね。

 おまけにもう一つだけ裏話をお教えしましょう!! ウィラードのジュンですが、彼はあの遠藤ミチロウが率いる80年代前半暴れまくったパンクバンド「スターリン」でギターを弾いているんです。「仰げば尊し」で弾いてますよ。

 はい、そんな訳でこの偉大な伝説のバンド・ウィラードのライブを体験してみたいという人は、ぜひこのビデオを見て体感してくださいね! 1990年当時のバンドの熱気が包み込まれています!!

SPEED WAS BEST FRIEND / ウィラード

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