◆「その残像と残響音 /
イースタンユース」解説 〜
アルバムが何枚もリリースされていますが、いいですね〜イースタン・ユース! 泣けます、震えます、グッとキますよホントに!! オレが特にイースタン・ユースの曲の中で好きなのは「夏の日の午後」ですね。きっとこの曲を好きな人は結構多いのではないでしょうか。なぜか・・・なんだか・・・この曲を聴けば、マグマのように心の奥底から「熱い何か」が込み上げてくるものがあります・・・。
その「夏の日の午後」を含んだこのビデオは、1996年から2000年までのイースタン・ユースの全国各地でのライブを収録した、歴史的なたいへん見応えのある映像作品です。イースタン・メンバーの思い出の地なんかも出て来たりなんかして非常に興味深い映像満載となってますね。ちなみにこのビデオ作品の監督は川口潤です。
さて、イースタン・ユースというのは、もう10年以上の歴史を持った息の長いバンドです。年期が入っていますよ。メンバーはボーカル&ギターの吉野寿、ベース&コーラスの二宮友和、ドラムスの田森篤哉の三人からなるトリオバンドで、結成時からまったく変わっていません。初期は札幌を中心に活動してました。ちょうど10年以上前のバンドブームの頃だったかな。最初は正当派「Oiパンク」バンドとして頭角を表し、インディーズでは結構名の知れたバンドとして活躍してましたよ。
まぁ最初の頃は外見もスキンヘッズでルーツに忠実な「Oi」をやっていたわけですが、もう今現在は完全なオリジナリティーを備え付けていますね。はっきり言って凄いオリジナリティーです! これは間違いありません、なんせロック博士のオレが保証しているんですから(笑) 冗談抜きでホントだよ。イースタン・ユースをジャンルに例えるならズバリ「日本のパンク」、これ以外考えられないですよ。文句なくオリジナル"日本"パンクバンドとして、イースタンユースは存在しています。
だいたい曲名も全部日本語というところが、いいじゃないですか〜。そそりますよね。哀愁を帯びたメロディー、日本文学的でもありイメージを感化させる歌詞、魂を振り絞ったような歌声、そして荒々しいパンク的なバックサウンド・・・他の誰でもない、イースタン・ユースというジャンルがそこに確立しています。
イースタン・ユースの曲はどことなく演歌の匂いがして日本的です。若い人だけではなく大人でも聴けるのではないでしょうか。熱い歌詞、せつないメロディー、訴えかけるような歌が、きっとあなたの涙を誘うことでしょう・・・。男にお薦めの一本!! これ見て日本酒飲んで泣いてくれ!!
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