◆「「刺激 2」 夢の中にだけ生きて
〜VISUAL SHOCK Vol.3 / エックス」解説
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1989年11月23日、渋谷公会堂。VTRスタッフがカメラのセッティングを終えた時、そしてHIDEが髪の毛を立てようとした頃、緊急ミーティングが開かれた。"YOSHIKI
倒れる! " そして以下のROSE & BLOOD
TOURは延期となったのである。今回のビデオは、その前日、11月22日の渋谷公会堂でのLIVEシーンから始まる。メンバー、スタッフ共に不安であった。果たしてYOSHIKIは復活出来るのか・・・。
そして、それから2ヶ月強。YOSHIKIは、そしてXは、そんな不安を吹き飛ばしてくれた。
1990年2月4日、武道館で、ROSE & BLOOD
TOURは再開したのである。YOSHIKI自ら
"今度倒れると時は死ぬ時だ"
と名付けた再開TOURは、まさに怒濤の勢いで全国を感動の嵐に巻き込んだのである。メンバーの熱い涙を見て欲しい。
5月17日、大阪城ホールでTOURを打ち上げたXはNEW ALBUM
の準備の為、活動休止期間に入る。この間 VISUAL SHOCK Vol. 2.5
のビデオを発表したものの、長い長い沈黙期間に入ったのである。
1990年11月24日。YOSHIKIが倒れてから丁度1年。Xの5人はレコーディングの為、L.Aに飛び立った。帰国日も決まっていない旅立ちであった。メンバーはL.Aのアパートメントに移住し、長い長いレコーディングが始まったのである。
そしてその頃日本では前代未聞のビデオコンサート "X FILM
GIGS〜血と薔薇にまみれて〜"
が行われていた。会場に来てくれたファンの皆さんに、メンバー共々、心から感謝したい。
時は流れて1991年5月7日、約1年ぶりにXは共同記者会見という形で公の席に姿を現した。"東京ドーム公演"
"7月1日アルバム「Jealousy」をリリース"
等々の発表がされた。詳しい内容は雑誌等で御存知であろうから、ここでは映像だけをお届けする。
そして記者会見で発表された6月5日、メンバーは再び日本の土を踏むのである。空港は約1,000人ものファンで埋めつくされ、空港警察も大挙出動というパニック状態となってしまった。メンバーがファンの前に姿を現したのは約10秒、そしてその中にはTOSHIとYOSHIKIの姿はなかった。まだレコーディング中だったのである。(彼らは2日遅れて6月7日に帰国)
後日、この空港の件に関しては、メンバー一同、集まってくれたファン達に対して大変申し訳なく思っていたことも、この場を借りて記しておく。この映像を見て当日の様子を少しでも感じて頂けたら幸いである。
衝撃的なキスシーンのTVスポットと共に、1991年7月1日NEW
ALBUM「Jealousy」は発表された。メンバーの想い、ファンの想いはここでは言葉にできない。皆さんも自分の身体で感じていることであろう。
帰国後もメンバーは取材、リハーサルなどで多忙を極めていたが、1991年7月31日、JT
SUPER SOUND
'91(仙台オニコウベ高原)というイベントでLIVE復活を果たしたのである。当日のイベントはまさにXの為にあったともいえるイベントであり、オープニングSEと共にファンの大歓声に包まれたメンバーは、一様にこみ上げてくるものを押さえられなかったようである。TAIJIの
"やっばりLIVEはいいね"
という本番直前の一言も印象的であった。ここではそのダイジェストをお送りする。
何はともあれ、Xは大復活した・・・。今ここにVISUAL SHOCK
Vol. 3
を皆さんにお届けできることは、大きな喜びと感動である。
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