◆「刺激 !・エックス VISUAL SHOCK
Vol.2 / X (エックス)」解説
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涙が先か、失神が先か、60分間のビジュアルマッチ
!
1.VANISHING
LOVE
先ずは、Xのインディーズ時代のビジュアルから。88年9月4日、京都スポーツバレー。後に
"伝説のLIVE"
と呼ばれる、この日のLIVEは、初の野外ワンマン、特効使いまくり、YOSHIKIのCo2客席乱入etc、と話題も豊富であったが、何よりもメンバーの自由なステージングと客席を引き込むパフォーマンスのパワーが強烈に印象に残るLIVEであったといえよう。アンコールになり突如降り出した雨の中、ステージと客席が一つになった
"X(曲名)"
のステージは、いつまでもメンバーとファンの心に焼き付いているだろう。
そしてこの曲のイントロ部には、全国各地でのLIVE
HOUSE等でのGIGの模様がインサートされている。中野公会堂、博多Be-1、名古屋FLEXホール、仙台フォーラスモーニングムーン、札幌メッセホール、ホームグラウンドの目黒鹿鳴館等々各地のLIVE
HOUSEの動員を塗り替えていた頃のXを見る事ができる。そして、アルバム
"VANISHING VISION" のピクチャー盤COVER
PHOTO撮影時の新宿、築地ロケ、88年10月30日のクラブチッタ川崎のビジュアルをとり交ぜつつ舞台は、渋谷公会堂へと移る。
89年3月16日。ALBUM "BLUE BLOOD"
のレコーディングを終えたばかりのLIVE ! チケットは2時間でSOLD
OUT
!、入場者全員にTHANXと名付けられたオリジナルビデオをプレゼント!
等々、またまた話題をふりまいたLIVEであった。この日の模様は、後に
"爆発寸前GIG"
というタイトルでビデオ化されてもいる。そして渋公のGIGから約1ヶ月後の4月21日にメジャー進出第一弾アルバム
"BLUE BLOOD" が発表されたのである。
2.XCLAMATION
ファンの方は、もうおわかりであろう。あの "紅"
のプロモーションビデオのイメージシーンのみを再編集したものである。撮影は、89年2月25日,27日、都内の撮影所で早朝から深夜まで行われた。個々のイメージシーンは、メンバーのアイディアをもとに作られたものであり各々の個性が何となく感じられて面白い。そして、またビジュアルに対する彼らの感覚の鋭さも感じさせられる。
3.紅
89年9月1日に発表され、シングルとしても大ヒットとなった曲。ここに収められているのは、89年6月10日、日比谷野外音楽堂でのBLUE
BLOOD TOUR (全国16回公演)
の締めくくり的なLIVEのVERSIONである。BLUE BLOOD
TOURの後半からアレンジを変えファンの大合唱を呼ぶようになった
"紅"。一緒に歌うファンが感動しているように、ステージ上のメンバーも感動しているという所をこの曲で感じとってもらいたい。また、この日のファンの大合唱は、シングルCDにボーナストラックとしても収録されている。
4.CELEBRATION
89年夏、TOURを終えたメンバーは海外へ飛び立った。YOSHIKIはLONDONからPARISへ。PATA,
HIDE, TAIJIは、L.Aから N.Y.へ。TOSHIは単身 N.Y.へ。
そして、この曲のテンサートシーンは、PATA, HIDE, TAIJI,
TOSHI がN.Y.
で合流した時に撮影されたものである。ダウンタウンのあまり観光客が行かないような所を中心に、5番街、コニーアイランドなどにも足をのばしてロケは行われた。
N.Y.
の街でもXの存在感はしっかりと光っていたことは、このビジュアルからもわかって頂けるだろう。また、オフのリラックスした姿が見られるということでも貴重な映像である。
尚、この後YOSHIKIもN.Y.
で他のメンバーと合流している。ちなみにLIVEシーンは日比谷野音のものである。
5.ROSE OF
PAIN
アメリカへ渡った4人とは別に単身LONDON〜PARISへと飛び立ったYOSHIKI。PARISでは、アパートを借りて生活していたそうだ。"自分を見つめ直すという意味と、ワールドワイドな活動をしたいと認識できた部分で行ってよかったと思っている。"(YOSHIKI)
さて、このビジュアルは、フランス国営放送の協力を得て収録されたものである。ロケ地は、フランス郊外の古城。日本では決して見られないシチュエーションを、じっくりと楽しんでもらいたい。また、LIVEシーンでは、日比谷野音のものを中心に89年9月からスタートしたROSE
& BLOOD TOUR
の初日の浦和でのステージの模様もインサートしてある。スケールが大きく、かつ美しいバラのSETに、ステージ上でのパフォーマンス、イメージカットなども含めて、この曲を感じて頂きたい。
6.BLUE
BLOOD
"イベントは、どこでも本当に盛り上がって、ジャンルの壁をぶち壊した気分になった"
(YOSHIKI) この言葉通り、まさに "X 強し"
といった感じだった今年のイベントのダイジェストビデオである。89年4月30日名古屋ROCK
WAVE。このファンの数を見てもらいたい約4万人 !
当然X初体験KIDSも多かったことであろう。しかしそんな不安もメンバーがステージに立った瞬間にブッ飛んでしまった。走りまくるメンバーと盛り上がりまくるファン達を見て、スタッフの一人がつぶやいた
"かっこいい、まるで外タレだ !"
続いては、89年8月19日アルバム "BLUE BLOOD"
の曲作り合宿の行われた河口湖のそば、冨士急ハイランドでのTHE
ROCK KIDS。いわば "BLUE BLOODの里帰りLIVE"
(TOSHIのMCより) そして、そのまま休む間もなく仙台へ移動、翌20日はご存知
R&R
OLYMPICである。緑の山々に囲まれ、花道をかけまわるメンバー達。まさに野外の開放感いっぱいの
"自然に返った" LIVEであったといえよう。
続いては、8月28日、大阪アムホール。この日の出演クレジットは、大魔人5人組。そう久々のLIVE
HOUSE
GIGは、シークレットだったのだ。"でかいところでも、せまいところでもXはX。すごい!"
このイベントダイジェストではそれを十分感じてもらえるだろう。
7.オルガスム
約1年ぶりの京都スポーツバレー。当初の予定は、8月27日であったが、台風の直撃により、9月17日に延期されたものである。1年前よりもスケールアップし、かつ余裕も感じさせるメンバーのパフォーマンスに注目してもらいたい。Xは、再びスポーツバレーで伝説のLIVEをくりひろげたのである。火吹きのシーンもじっくりと楽しんでいただきたい。
8.X
再び舞台は、日比谷野音のラストナンバーへと移る。メンバーの表情とファン達があまりに感動的でそこには、もはや言葉は必要ない。まだXのLIVEを体験した事のない人達には、このビデオよりも実際のLIVE会場で、ぜひこの感動を体験してもらいたい。
9.ENDLESS
RAIN
既に T.V でもON AIR
されているプロモーションビデオ。少しだけウ゛ージョンが違うのをおわかりいただけただろうか?
前回の "紅" のP.V が
Xを世間に知らしめすものであったとすれば、今回のP.Vは、曲の良さ、イメージを生かしたものをねらったといえるだろう。撮影は、9月12,13日の両日行われたが、YOSHIKIのアイディアにより使われたクリスタルピアノと、雨中での各メンバーのシーンが、この曲の美しさと、よくマッチしている。また、ラストでYOSHIKIに降りそそぐバラの雨には、千本の本物のバラが使用されている。LIVEシーンは、ROSE
& BLOOD TOUR を中心としたものである。
Xのビデオには、細かい演技指導などは必要ない。動きにしろ、表情にしろ、メンバーにシチュエーションを提供すれば、彼らはきちんと表現してみせる。そういつだって期待に答えてくれるのである。
10.UNFINISHED
莫大な素材の中から選び抜かれた、60分間ビジュアルマッチは、この曲でENDINGである。メンバー自ら
"刺激"
と名付けたこのビデオは、彼らにとっては、まだほんのプロローグにしかすぎない。
XのVISUAL
SHOCK攻撃は、まだまだ始まったばかりなのだから・・・。
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ではエックスの人間の五感全てを刺激する衝撃映像を、存分に御堪能ください!! 見終わった後、全身の神経が研ぎ澄まされているかも・・・。
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