◆「REAL BEAT SCENE 5 〜REAL
OCEAN〜 / アップビート」解説
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このビデオ「REAL BEAT SCENE 5
〜REAL
OCEAN〜」はアップビート初のライブビデオです。収録場所は渋谷公会堂、当時の熱気が包み込まれていますね。そしてなんとこのビデオは、アップビート5人編成時代のライブを収録した勇一のアイテムなので、レア度、貴重度、お宝度はかなり高いです。残念ながら他に発売されている5人時代のライブビデオがないですからね〜、資料価値としてもかなり高い。格好良さの"極地"を味わえます!!
渋公ライブ時のバンド編成は、広石、岩永、東川、水江、島田のメンバー5人に、サポート・キーボードとして藤原まひとを加えた計6人。キーホード・藤原もブリティッシュ系バリバリのアップビート・サウンドにいい色付けをしていますね。
いきなりボーカル・広石の博多弁バリバリで怒っているシーンからビデオが始まるのが面食らいますね。「美少年」と「博多弁」のとてつもないミスマッチが笑えますよ。なんかイメージが違うじゃんという感じ(笑) まぁその後のライブシーンで格好良くキメてくれているので良いとするか(笑) ちなみになぜに広石が怒っていたのかという訳は、ライブ中モニターの聴こえが最悪だったことです。モニターの音が拾えないということは、ホントこれ最悪なんですよね。オレもバンド経験者だから事態が凄く深刻である事がよく分かりますよ。下手するとモニター一つでライブ事態を途中で中止せざるを得ませんからね。その後ビデオにはリハーサルの模様なんかも入りますが、モニター問題が解決せずここでも広石が怒っている場面が収録されています。見物ですよ〜。
ライブはアップ・テンポな「Time
Bomb」から始まり、彼らのデビュー曲「Kiss・・・いきなり天国」で盛り上がり、感動的な心に染みるビートナンバー「NEW
DREAM〜BAD MOON
RISING」で締めるという、選曲的には一つのライブビデオ作品として最高のものを提示してくれています。やはり「NEW
DREAM〜BAD MOON
RISING」で締めれば、見終わった後の満足感が違いますね。サイコーです。
さてここで裏話の一つでもしましょうか。実はアップビート、このライブビデオをはじめとしたライブでは、見ての通りメンバー自身が全て演奏しているのですが・・・実はですね〜、初期のアルバムはアップビートのメンバーによるレコーディング演奏ではないんですよ(苦笑) もちろん全部が全部ではないですよ。特にリズム隊を中心にスタジオ・ミュージシャンの演奏なんですね。なぜそうなったのかというと、みなさん若くて演奏がまだ下手だったから・・・(笑) まぁしょうがないですね、実はこういう演奏の差し替えってよくあることなんですよ。最近はそうでもないけれど、80年代は結構行われていたことなんです。
しかし1990年発売のBest Album「HAMMER
MUSIC」では、メンバー自身の手で全て初期の曲も録り直されているので聴き比べてみるのもおもしろいかもしれない。さて、どのパートがスタジオ・ミュージシャンだったのでしょうか? このライブビデオ見て考えてみるのもオモシロイかもしれないね(笑)
●↓お薦めレビュー!! レビュアー:
komaki
REAL OCEAN
TOURの渋谷公会堂のライブの模様を収録した7曲入りのライブビデオ。機材の調子が悪く、ピリピリした雰囲気が漂う楽屋シーンやリハーサルシーンも収められていて、ライブビデオというよりもドキュメンタリービデオといった雰囲気。プロとしての真剣さや音楽に対する熱心さやひたむきさなどが伝わってくる。
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