readymade TV volume one / ピチカート・ファイブ

■ビデオ収録曲
1.sweet soul revue
2.東京は夜の七時
3.happy sad
4.superstar
5.twiggy twiggy
6.sweet soul revue (turtles in the night version)
7.東京は夜の七時 CXTV "get back"version
8.No.5

■発売元・日本コロムビア
■1994年発売
■収録時間44分
■定価3,800円
■種別・ビデオクリップ

◆「readymade TV volume one / ピチカート・ファイブ」解説 〜

　ピチカート・ファイブは1984年結成され、1995年にYMO・細野晴臣プロデュースによりデビューして以来、その高い音楽性とファション性で大人気を呼びましたね。ちなみにオリジナル・ラブの田島貴男も昔メンバーだったんですよ!。特に1990年、3代目ボーカルに野宮真貴を迎えてからは大ブレイク!　1995年にはアメリカ10都市、ヨーロッパ4都市で海外ライブツアーを行い、全会場ソールドアウトとなりました!!　日本だけではなく海外でも通用するその音楽性の高さは、一般リスナーだけではなく業界内でも非常にファンが多いんですよ。メンバー小西康陽氏の才能は目を見張るほどのものがありますね。
　とにかくこのビデオクリップ集「readymade TV volume one」は「カッコイイ」「都会的」「オシャレ」であり、ピチカート・ファイブの音楽と完全にマッチしたアート性の高い作品となってます。BGVには最適ですね!!
　ではここでビデオにインクルードされているインナーから、小西康陽氏による簡単で散漫な解説、いや、こぼれ話をお届けしましょう!　

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★「スウィート・ソウル・レビュー」は、赤坂コロムビア本社の屋上と佐賀町エキジビット・スペースで、93年2月に撮影された。演出/編集: 小西康陽、制作/演出: 井上強、撮影監督: 仲田能也というトリオは、この一ヶ月前に作られた井上睦都実「抱きしめたい」(ソニー・レコード) 以来のチーム。ちなみにピチカートのメンバー3人の後ろでターンテーブルを扱っているのは、ヘアメイク担当の高野孝喜。彼は実際すごく上手なDJでもある。そしてピチカートのマークの入ったデコレイション・ケーキは、当時のマネージャーだった小島夕和の制作。オフショットの場面では、彼女も画面に登場している。そして "turtle in the night mix" のビデオクリップで登場するスティル・カメラマンは信藤三雄。

★「東京は夜の七時」は、93年11月、東京タワー、東京駅、銀座周辺と晴海埠頭で二日間に渡って撮影された。アウ゛ァン・タイトルで野宮真貴と共にシルエットで現れるのは、スタイリストの梅山弘子、後半のシーンで登場する3人の男性は、信藤さんから紹介されたモデル・エイジェントのエリック・ガンター、それに野宮真貴の旧友サーシャとユーラの兄弟。なるべく都内で撮影を済ませる、出演者はなるべく友人関係で何とかする、というふうにピチカート・ファイブのビデオは、ヌーベル・バーグの伝統的精神を守って制作されている。とか何とか。二台のシャボン玉機を駆使した。

★「東京は夜の七時」ウゴウゴ篇は、94年1月14日放送のフジテレビ「ウゴウゴルーガ2号」の中で生放送の時のパフォーマンス。CXの屋上で行われた演奏のサポート・ミュージシャンは、ドラムにカーネーションの矢部浩志、そしてターンテーブルに福富幸宏。折からの強風で針が飛んで困った。ウゴウゴのスタッフならではの、凝りに凝ったスウィッチングがお見事。ここにこうして収録させていただいたことを深く感謝します。サンキュー。

★「ハッピー・サッド」は、94年3月、東京・日比谷と有明周辺で撮影された。出演は実際に参加しているギタリストのジェミ・テイラー。そしてモデル・エイジェントから紹介された黒人女性2人。(名前を忘れた、ゴメンナサイ) なお、振り付けはヘアメイクのベリンダ、スタイリストの高由貴子、そして野宮真貴。最近のヘアメイクの人はDJが出来たり、ダンスが上手だったりする。タイトルバックのアニメーションは、京都のグルーウ゛・クエスト伊藤弘の制作。わざわざ東京で打合わせをしてくれた彼にも、とても感謝している。サンキュー。

★「トゥイギー・トゥイギー」は、ビデオ「動く女性上位時代」の時に撮影されたもの。「動く女性上位時代」に収録されたバージョンと一箇所だけ違うのだが、お判りになるだろうか。

★ボーナス・クリップとして収めたのは、1990年12月のインクスティック鈴江ファクトリーに於けるライブからの映像。野宮真貴が正式メンバーとして参加後初のステージであり「レディメイドのピチカート・ファイブ」として発表されたもの。制作会社のサンクスの御好意に感謝する。

★そして「スーパースター」は、94年6月14日の撮影。ゲスト出演は「東京は夜の七時」にも出てくれたユーラと、THE YELLOW MONKEYのドラマーAnnie。実はこの原稿を書いているのは、まさに前日 - 今日中にコンテムポラリー・プロダクションに入稿しないと間に合わないのだ - であり、いったいどんなクリップになるのか皆目分からない。良い作品になることを願うだけ、明日の朝だけでも晴れることを祈るだけである。

★もはや相棒といえる井上強氏、仲田能也氏、そして制作プロダクションの皆さん、スタイリストやヘアメイクの皆さん、ゲスト出演してくれた皆さん、トライアドの松本さんはじめスタッフの皆さん、報雅堂の皆さん、本当に皆さんに感謝する。そしていつもベスト・コンディションで主役を務める野宮真貴さんにも。ピース。では10月発売のニュー・アルバムをおたのしみに。ひとつ。

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　ではピチカート・ファイブのお洒落でモダン性溢れる映像世界を存分に御堪能くださいね。都会的雰囲気を味わいたい人には絶対お勧めの一本ですよ!