◆「psychoscape /
デッド・エンド」解説 〜
デッドエンドという伝説のバンドを御存知であろうか? その高い音楽性により今でも根強いファンを持ち続けているカリスマ的なバンドなのです。デッドエンドは1984
年暮れに結成されインディーズで精力的に活動。全国各地のライブハウス動員記録を塗り替えまくり、1986年夏に発表されたファーストアルバム「DEAD
LINE」は、当時のインディーズとしては驚異的ともいえる売り上げを記録しましたね。1万とも2万とも言われています。この売り上げ枚数はまだエックスなどが出て来る前のことであり、デッドエンドは当時インディーズ・シーンで大旋風を巻き起こしていましたよ。まさにインディーズ革命と呼んでも差し支えありませんね。凄かったです、デッドエンド!!
またメジャーに進出しても、けして商業主義に乗らない姿勢も好感が持てましたね。自分達の表現したい音楽をとことん突き詰めた作品の数々は、どれも非常にアート性が高いものとなっています。ヘビーメタルバンドと一般的に認知されていましたが、デッドエンドの音楽性はメタルを超えた所にあるんですよ。もうジャンルとして「デッドエンド」が存在するという感じなんですね。
デッドエンドは1984 年に元ライアーのMORRIE (Vo)
と元ラジャスのCRAZY COOL JOE (B)
を中心に結成され、その後元テラ・ローザのYOU(G)と、同じく元テラ・ローザのTANO
(Dr)
が加入し本格的にバンドがスタートしました。各メンバーの元バンド、「ライアー」「ラジャス」「テラ・ローザ」もハードロック・メタルシーンではかなり名の知れた強者バンドでしたよ。当時「ロッキンf」などにバンバン載ってましたからね。
あと元テラ・ローザ勢が加入する時にはかなり揉めたらいですよ〜。テラ・ローザのライブ終演後、メンバーの取り合いになったらしい・・・(笑)
その後しばらくこのメンバーで活動しましたが、メジャーデビュー直前にドラムのTANOが脱退。そしてオーディションにより元サーベルタイガーのMINATOが加入し、デッドエンドの正式なラインナップがここに揃ったわけです。このMINATO、外見は他のメンバーとは違いぜんぜん派手ではないのですが、ドラムのテクニックは凄いものがありますよ。CRAZY
COOL
JOEと共に強力なボトムラインを叩き出していますね。完璧です。
ギタリストの足立祐二(YOU)もギター小僧がそのまま何百倍にも大きくなったという感じで(笑)、自由自在にギターという6弦楽器を操りますね。音作りも凝ってます! 無駄な「早弾き」もすることはなく、楽曲に合わせた的確な早弾き旋律を奏でてくれています。この人、プロの中のプロです!
そしてボーカル・MORRIEのカリスマ性はもう「天性」のものですね。ルナシー初期の河村隆一がMORRIEスタイルに凄く影響を受けていましたね。当時を見れば一発で分かりますよ!(笑)
CRAZY COOL
JOEは今でも多くのベーシスト達に尊敬された存在となっていますね。フォロワーが凄くいっぱいいます!
そんなデッドエンドのハードかつ華麗な音世界を、ぜひ一度体験してみてください! 耳がかなり肥えると思います!
●Disturb Died With Live In Shibuyakokaido, Sep.24,
1988
●デッド・エンド:
Vocal/ MORRIE
Bass/ CRAZY-COOL-JOE
Guitar/ YOU
Drums/ MINATO
<Additional Musician>
Keyboard/ TAKAHIRO FUJIYAMA
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