◆「HEART of SOUL 〜Chabo Band Tour
'93 / 仲井戸麗市」解説 〜
●All Songs Written by 仲井戸麗市
Except on "ランタン"仲井戸麗市 and 忌野清志郎
●MEMBER
仲井戸"Chabo"麗市 Vocals, Guitars
村上"ポンタ"秀一 Drums
早川岳晴 Bass
KYON(BO GUMBOS) Guitars,Keyboards, Accordion
●ビデオインナーより
<Dreams to Remember>
今夢の中で起きているのか、それとも起きていながら夢の中に居るのか、それはハッキリしないのだが、とにかく窓のあちら側は、やっとのこと"春のたたずまい"だ。ゆるい風が、少しばかり自由を感じる部屋に遊んで、俺はちょいと
いっぷく
つけているって感じのひととき。そしておもむろにテーブルの上のリモート・コントロールをスウィッチ・オン。スクリーンに写し出された"ハート・オブ・ソウル"の中へひょいと帰り始めるためだ。それは1993年、俺の新たな旅、その幕開けの映像である。
60年代、ブリティッシュ・バンドの雄、THE
Yardbirdsのヒット曲からヒントをもらったツアータイトルをしょって一緒にローリングしてもらうメンバーは、絶対に小僧ではだめだった。それで走せ参じてやって来てくれたメンバーは強者の精鋭達。
村上"ポンタ"秀一はその圧倒的なパワーとプレイで"ハート・オブ・ソウル"ツアーをグルーヴさせた。奴の豪放なふるまいのすき間にふと見え隠れする細やかな一瞬は、俺の記憶のスクリーンに永久に刻み込まれた。
早川岳晴、そのもの静かなる物腰と音楽へのファンキーな立ち向かい方、そして熱いソウル・フィーリングは、俺の記憶のスクリーンに永久に刻み込まれた。
KYON、その若々しくも確かなプレイとリズムする躍動感、そして公私における奴の誠実なるR&R魂は、俺の記憶のスクリーンに永久に刻み込まれた。
"ハート・オブ・ソウル"ツアーはここに確かに残ったのだ。
映像とは、時に多分最も現実に近い記憶に成りえ、最も現実をつき抜けてしまう物語にも成りうる。ここに収められた映像は、信頼するスタッフ達の協力によって生み出された、ある記録と物語だ。それは時を越えて永存されることを約束された何かの精神だ。うれしい・・・。 〜仲井戸
CHABO 麗市 '93 春
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