◆「オペレッタ・リアリゼーション
〜第二章〜 / ジュネ・ロック・オブ・ロマンス」解説
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非常にレアな「ジュネ・ロック・オブ・ロマンス」の1993年2月8日下北沢タウンホールで行われたライブビデオですね。これぞインディーズというような作品となっています。しかしカメラワーク、音はかなりしっかりとしたものとなっていますよ。さすがインディーズロック界の巨匠ジュネ!!
ではまずこのジュネを知らない人に説明しますね。ジュネとは80年代インディーズシーンで活躍した偉大なるバンド「オートモッド」のボーカリストです。このオートモッドには布袋寅泰や高橋まこと(元ボウイ)、渡辺貢(パーソンズ)まで参加していたすっげーバンドだったのですぞ! サウンド的にはパンク〜ニューウェーブ方面で、イギリスのバンド・バウハウスに強く影響を受けていますね。でも一番の特徴はやはり「ロック」と「演劇」を融合した表現活動でしょう。これはこの「ジュネ・ロック・オブ・ロマンス」でも引き継がれています。劇団が使用する下北沢タウンホールでの活発なライブ活動を見れば一目瞭然ですよね。言うなればジュネのライブというのは「ロックオペラ」なんですよ。デビッド・ボウイの「ジギースターダスト」を目指しているのでしょうね。だから「聴く」というよりも「見る」方に重点が行ってます。
この「オペレッタ・リアリゼーション<第二章>
」は例えインディーズとはいっても、劇団員をバリバリ使った非常に完成された素晴らしい公演となっています。ビジュアルで楽しませてくれるので、見ててぜんぜん飽きませんね。ジュネの才能を感じます!
またバンドサウンドの方もかなりしっかりしていますよ〜。劇団公演のバックミュージックを生で演奏しているという感じかな(笑) しかもギターには元メディア・ユース、元hideバックバンドのキヨシが参加していますから、ファンの人達なら凄く興味深いでしょう。キヨシのギターの才能も全開しておりますよ!
現在再びオートモッドで活動しているインディーズ界のカリスマ・ジュネ。今後もオモシロイものを数々提供していってくれるのでしょうね。過去についてもジュネのアート活動にはたいへん満足させられましたから・・・。
とにかくジュネ・ロック・オブ・ロマンス1993年2月8日下北沢タウンホール、そのダークで華麗な世界をその目で確かめてみてください! 新感覚アートがあなたを襲う!!
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