◆「Seth et Holth
「セス・エ・ホルス」/ HIDE + TUSK」解説
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このビデオ「Seth et Holth
〜セス・エ・ホルス〜」は、企画・原案・主演全てを元X
JAPANのhideと当時ジキルで活躍していたTUSK(現クレイズ)が行った異色映画です。いや、映画と言ったらちょっとニュアンスが違うのでストーリーものとしておきましょう。もちろんこの作品のサウンド・トラックもhide(作曲・演奏)とTUSK(作詞・歌)が担当していますよ。摩訶不思議な映像作品と相まって、音楽の方もそのイメージに合ったサントラとなっています。hideとTUSKは当時のエックス、ジキルでのメイク、衣装まんまで出演していますよ〜。髪染め・化粧バリバリの主演です! そのビジュアル系キャラを最大限に引き出した大作「Seth
et Holth
〜セス・エ・ホルス〜」は、非常にアートを感じるものとなっていますね。ではビデオパッケージに記載された、この作品のストーリーをご紹介致しましょう!
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「Seth et Holth
〜セス・エ・ホルス〜・ストーリー」
神話の彼方に・・・、時の流れない世界がある。SETH(セス=HIDE)
とHOLTH(ホルス=TUSK)がいるその世界 "ヌーム"
は、十字架状にその世界を覆う "アトゥム"
の存在によって成り立ち、その世界には、言葉も時もない。
彼らは、互いの血を通わせることで互いの意志を知り、そして、"眼"
によって愛を行なう。しかし、その生命の根源とも言える "眼"
を損なったホルスは、"アトゥム" の意志により "ヌーム"
の地から解き放たれ、ある手段によってその "眼"
を治すため人間世界へ向かうのだが、そこで異端視されたふたりは、人々に迫害されることになる。
彼らの当惑は、やがて怒りへと変わり、ふたりはホルスの眼を治す手段を強行する。
だが人々はその行為を "罪"
と呼び、捕らえられたふたりは、人々の手によってその肉体を焼かれてしまう。灰になったふたりの肉体が、人間世界での罪を償ったとき、SETHとHOLTHは、再び
"ヌーム" へと召された。
だが、人間世界で得たやりきれない想いによって、HOLTHの心に生じた疑問は、"アトゥム"
へ対する破戒の衝動と変わる。
HOLTHを制止するSETHの叫びの中、彼の手は "アトゥム" の "眼"
をえぐりだしていた・・・。
そして、"ヌーム"
のすべてが石と化し崩壊をはじめ、そこには、ホルスのか細い歌声が、オルゴオルの音色とともに静かに響いていた・・・。
繰り返される過ち・・・、記憶は巡る、オルゴオルがとまるまで・・・。
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制作に約10ヶ月もの期間を要した、様々なイマジネーションをかきたたせる圧倒的な作品! 奇才hideとTUSKがイメージを最大限に引き出して表現する「異世界」を、どうぞ御存分にお楽しみください。果たしてその結末は・・・!?
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